平成8年第3回葛飾区議会定例会一般質問

(2)去る8月7日になくなられた俳優渥美清さんの顕彰について

 この度、松竹映画「男はつらいよ、ふうてんの寅さん」シリーズで、長年にわたり主役の
寅さんを演じられた俳優渥美清氏が逝去されました。同氏は映画を通じて、その舞台となっ
た区内柴又の歴史や風土、そして下町の人情の篤さを日本はおろか全世界に紹介してくれま
した。今や「葛飾柴又」の名は「寅さん」の名とともに、日本中に広まっています。
 こうして「葛飾柴又」の知名度を高めてくれたことにより、マスコミも積極的に葛飾区、
そして、柴又を取り上げることが目立って増えてきました。区外から柴又地域に訪れる人も
年々増加をしており、地域の発展の大きな原動力にもなっています。
 この度の逝去に際しても、全国から、弔問のために柴又を訪れる人の数は予想をはるかに
上回っており、同氏がいかに多くのファンから親しまれていたか、今さらのように驚かされ
ます。また、八月二十三日から柴又帝釈天を会場にして始った恒例の「寅さん祭り」も、急
遽「寅さんをおくる夕べ」として行われ、マスコミにも大々的に報道されました。当日は、
渥美清さんの死を悼み、全国から約5万人にも上る多くの方が帝釈天を訪れ、記帳、献花を
されました。この模様はマスコミ各社によって報道され、多くの方が「寅さんをおくる夕べ」
の盛大さを知ることになったのであります。
 本区としても、地域活動の推進という視点から、地域振興部を中心に同行事の運営に協力
をしてきたところでありますが、そのほかすでに、同地域の史跡や観光資源を活用すべく関
係施設の整備を図り、さらには、仮称「観光文化センター」を松竹の協力を得て、建設を進
めるなど、特段の努力をしてきたところです。
 しかしながら、こうした、俳優 渥美清さんの映画活動が、本区の地域発展と知名度を高
めることに有形無形の貢献をしたこと、しかもそれが大変大きなものであったことを今さら
のように実感させられます。そこで私は、同氏のご逝去を悼み、同氏の活躍の足跡を長くこ
の葛飾の地に留めるため、本区として、同氏に対して何らかの顕彰を行うことを検討しても
良いのではないかと考えるものであります。
 その内容として、具体的には先ず第一に、俳優 渥美清さんを顕彰するため、銅像などの
記念碑を建設することを検討しては如何でしょうか。
 ただ、こうした記念碑はその財源を単に全て区費に依るのでは、寅さんのイメージに馴染
まないところがあると思います。出来得ればそのための建設基金を区内の関係機関、多くの
区民の方々のご協力をいただけるような形で進めることが出来たら、理想だと思います。葛
飾区としては、そのためのの必要な協力と全体の調整役をかって出てはどうでしょうか、区
長の見解を求めるものであります。
 第二に、俳優 渥美清さんに葛飾区として、名誉称号を贈ることを検討してはどうでしょ
うか。
 特に、現在柴又7丁目に建設が進められている仮称「観光文化センター」も来年の10月
には完成が予定されていますが、こうした施設の開設の記念事業として、関係各位のご理解
がいただければ、名誉称号を贈ることも検討していただきたいと思います。区長の見解をお
尋ねします。
 第三に、俳優 渥美清さんを記念するために、関係公共施設に記念の名称を冠するも検討
していただけるよう求めるものであります。